ディスクシリンダーについてご紹介していきます。

こんにちはアンロックサービスの伊良部です。

 

今回はディスクシリンダーと呼ばれるカギについてご紹介していきます。

あまり聞きなれない名称ですのでピンとこない方も多いと思いますが。

じいちゃんばあちゃん家についているくの字型の鍵穴といえばわかる方もいらっしゃるのではないでしょうか？

「ディスクシリンダー」型番H248と呼ばれるシリンダーです。

 

ィスクシリンダーは大手鍵メーカーの美和ロックが製造した鍵で、

1950年代から販売され、1970年に多く流通しました。

 

ディスクシリンダーの強みは価格の安さです。そのため、1970年代の住宅で多く使用されていました。

構造的に耐久性も高く現在でも公団や都営住宅で使われていることがあります。

 

しかし、ディスクシリンダーはピッキングに非常に弱い特徴を持ちます。

ディスクタンブラーを揃えるだけで解錠できるという構造や、ディスクタンブラーの位置の揃えやすさが原因です。

鍵開けのプロはもちろん、少し勉強した初心者でも道具さえあれば比較的簡単に開けることができてしまいます。

そのため、1990年代～2000年代にかけて、窃盗集団がディスクシリンダーを狙った空き巣を大量に行い、多くの被害が出ました。

 

ピッキング被害が増えた事、鍵違い数が限界を超えたことを受け、2001年にディスクシリンダーは製造中止しております。

 

現在は後継機種であるU9といったピッキング対策機構が施されている物が主流になっております。

安価で耐久性も高い機種ですので次回はこちらをご紹介してみます。

 

些細なカギのお困りごとでもアンロックサービスにご相談いただけると幸いです。